親族に連絡が

生活保護の申請を行うと、親族にその連絡が届きます。例え自分が嫌だと言ってもそれは無駄なことです。仮に親と縁を切っていても、申請者への生活を援助できないかどうか、福祉課から文書で連絡がいくのです。


援助のススメ

 

生活保護を申請すると、親や兄弟に福祉課からの連絡が届きます。申請者の周りに、生活を援助できる人がいるかどうかが重要になるからです。仮にいた場合、生活保護費は支給されなくなります。

福祉課から連絡が届くのは、申請者にとって3親等以内の親族になります。ですから、例え親族に内緒で申請したとしても、絶対知れることになるのです。福祉課では、こうして援助ができるかどうかの確認はおこないますが、強制することはできません。誰もが自分達の生活で精一杯のはずですので、断りの返信をすればいいのです。

こうしたことまで調査されるのは、申請者も親族にとってもとても嫌なものです。まして付き合いのない家族となれば尚更です。この援助の確認は年に1度行われますので、親族と付き合いがあるのであれば、一言詫びておくのも礼儀でしょう。『扶養照会』という形で文書が届きます。

扶養照会

福祉課から有無を言わせずに親族に届くこの扶養照会、どのようなものなのでしょうか。

民法の第877条に『直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある。家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、3親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる』という条文を元に行われているものです。

生活保護の申請時においては、絶対的扶養義務者である親、兄弟姉妹、子供、配偶者に対して照会が行われます。通知を受け取った人の多くは嫌な思いをするようです。中には扶養できない証明として、源泉徴収票を添えるように求める場合もあるようです。この扶養照会への返信を親族が怠ると、親族の取引のある金融機関や官公署に資産の調査が行われることになってしまいます。

こうしたことから、親族には迷惑をかけてしまうことになります。事実、自分の時も妹の元へと扶養照会が届いたとき、玉の輿に乗っていた妹なのですが、自分達の生活もあり、離婚した自分を恥だとして、ご主人に離婚の事実を隠していた段階でもありましたので、扶養照会を隠れて返信するのに苦労をしたようです。なんで自分の家の金銭的なことを含む生活全部を申告しなければならないのだと、とても憤慨されたのを覚えています。自分が生活保護を打ち切るまで、それは毎年続いたのです。

別れたご主人にまで

離婚して母子家庭になり、生活保護を受けようと申請すると、別れたご主人にまで『扶養紹介』が届きます。

そこまでしなくても……と思うかもしれませんが、別れて自分にとっては他人でも、子供にとっては父親に変りはなく、親族として連絡が入ります。居場所が分からないなどと言っても、福祉課で調査をし、しっかりと本人の元へ扶養照会が届けられるのです。

ですから、別れたご主人に生活保護の申請が知れてしまいますが、意地を張っていても生活はできません。

年金や各種手当て

生活保護というのは、生活していくうえでの最後の手段になります。資産を売却し、生活の援助を親族に求め、貯金があればそれを生活費にあて、ありとあらゆる手を使っても生活ができない場合に、生活保護という制度が適用になります。国が行っている様々な制度も考慮されます。

高齢者の場合でしたら年金や介護保険制度、母子家庭でしたら母子扶養手当と児童手当、これらを現在の収入と合わせて生活していけないのかどうか判断されます。また、離婚で母子家庭になった場合、申請する前の面接の時点で、別れたご主人に対しての慰謝料請求や養育費の請求をするように、強く勧められます。それでもやはり生活できないとなると、ようやく生活保護になるのです。


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