受給できない生活保護

生活保護を受けたくても受けられない人がいます。反対に、受給資格があるのに、生活保護の申請をしない人もいます。厳密に言えば、受給資格があるのを分かっていても、あえて申請をしないのです。それはどうしてなのでしょうか。不正受給をしている人もいる中で、本当に生活に困っている人が救われないということは、どういうことなのでしょうか。


ネットカフェ難民は受給できない?

 

アパートの家賃が払えずに追い出され、ネットカフェに寝泊りする『ネットカッフェ難民』と呼ばれる若者が急増しています。

不況の中で契約社員やアルバイトで生計を立てているので収入が安定しないためです。住む場所にも困っているのですから、生活保護が受けられるような気もしないでもないのですが、どうなのでしょう。ホームレスの人も生活保護を受け、自立支援をされて最低限の生活を送る人も増えてきています。ネットカフェ難民はどうなのでしょうか。

受給できるネックは何?

ネットカフェ難民で生活保護が受けられるかどうかと言うのは、どちらともいえないと言うのが答えです。住むところがないから生活保護を申請したいというのでは、恐らく申請は通りません。何故なら、生活保護を受けるには、第一に収入が基準になるからです。

ネットカフェ難民をしていても、日雇いで働いている人もいればフリーターとして働いている人もいるでしょう。ネットカフェに支払うお金も必要ですね。そこにいる人達は、少なくとも不定期であっても収入のある人達です。

住むところがないだけという人もいるかもしれません。社会問題にもなっているネットカフェ難民ですが、食べるのにも困る、暮らしていけないというくらいにならなければ生活保護は受けられません。最低限の生活ができていれば、例え住むところがなくても生活保護は無理でしょう。多くは若い世代でしょうから、もっと給料のいいところで働きなさいと申請すらさせてもらえないかもしれません。世の中の流れを見ても、満足する給料をもらえる正社員への道は、住む場所を持たない者にとっては手の届かない職場でしょう。

自治体によって認められづらい

生活が苦しくて、いよいよどうしようもなくて生活保護の申請に行ったのに、その申請すらさせてもらえなかったと言う話をよく聞きます。

何度言っても断られ、生きる術をなくして命を落とした人も大勢います。実は、自治体によって、生活保護が認められやすいところと、認められにくいところがあるようです。

とあるサイトで目にしましたが、町よりも市の方が申請は難しいとなっているものがありました。生活保護世帯の数が増えるのは望ましいことではないのかもしれませんが、人が生きていくうえでの最後の砦とも言うべき制度を利用できないとなると、悲観してしまいたくもなるでしょう。

自分の住んでいる市で、何度行っても申請できなかったものが、知人の勧めで隣の町に引越し、そこでなんとか生活保護を受けることができたという人もいます。自治体だけではなく、面接をするケースワーカーにもよるようですが……。

ワーキングプア

ワーキングプア。最近問題になっている言葉です。フルタイムで正社員のように働いているにも関わらず、収入が少なくて、生活保護の最低限の生活の基準にも達しない金額しか稼げない人達のことをいいます。

給料の高い正社員の雇用を減らし、パートタイマーや派遣社員といった形で人員を確保する企業が増えているのです。この中には母子世帯も多く、生活保護を受けるくらいなら、安い給料でも頑張るという人もいるでしょう。

実際、生活保護を受けていても仕事は探さなければいけません。ですが、正社員として雇用されるのは極めて稀です。格差社会が問題視されていますが、この先も解決の糸口はきっとみつからないでしょう。

生活保護の不正受給

生活保護を不正受給している人は、残念ながら多くいると思います。偽装離婚をして生活保護を受け、(元)夫婦はそのまま一緒に暮らしていて、(元)ご主人の給料もしっかりと入れてもらっている人もいます。

働いているのに収入がないと誤魔化して、生活保護を受けている人もいます。自分の周囲にも、偽装離婚夫婦や内縁の夫がいながら保護を受け、子供まで産んだ人もいます。高級車を乗り回し、生活も贅沢三昧でした。自分はこうした人たちと同じように見られるのが嫌で、生活保護を受けていることを恥と感じでいました。

不正受給が露見すると、それまでの生活保護費の返還を求められるばかりか、詐欺罪として警察のお世話になる可能性もあります。本当に生活に困っている人がいる中で、不正受給している人は許せません。ですが、かつては自分も恥だと思った生活保護ですが、苦しいときに助けてもらった制度でもあります。

自立の足がかりとして、新しい人生の第一歩を助けてくれる制度として、利用するのはとてもいいことだと思います。くれぐれも、生活保護だけに頼りきらないよう……。


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